smart Throw

2015年10月

事業概要

smart Throwは、メルセデス・ベンツのシティ・コンパクトカーであるsmartの新型発表に合わせて、メルセデス・ベンツ コネクション(東京)で開催された期間限定イベントに向けて開発された、インタラクティブ・コンテンツです。展示台に置かれたタブレットでsmartの色やホイールを選び、壁面に向かってスワイプすると、14mの壁をプロジェクションスクリーンにして、自分の選んだsmartが走ります。
14mの壁面を走った後は、自分の選んだsmartがペーパークラフトになってその場で印刷され、持ち帰ることができます。

アプリケーション紹介

アプリケーション開発のポイント

今回の施策では、大きく分けて2つのプログラムがあります。
ひとつは自分のsmartを作るタブレット用のプログラム、もうひとつは、タブレットからのデータを受け取って、プロジェクタに映す絵を作りながら、プリンタと連動するサーバプログラムです。

まずタブレット用のプログラムですが、ユーザが選んだ結果を反映させていくだけなので、作りとしては非常にシンプルです。シンプルなだけに、ユーザが途中で飽きないように「どうやって楽しく触らせるか」という部分にこだわらせていただきました。
タップしたときに鮮やかなエフェクトが発生することはもちろん、効果音もアタック(音の立ち上がり)が早いものを制作し、視覚と聴覚に訴える気持ちよさを演出することで、「とにかくいっぱい触りたい!」と感じさせることができたと思います。

サーバプログラムでは、タブレットからwifi経由で受け取ったデータを元に作られたsmartを、3Dで作られた街を走らせるのですが、14mの壁面(アスペクト比32:9)にプロジェクションする部分で少し工夫がありました。
特殊なソフトでPC画面を引き延ばして壁面に投影するのですが、そのまま投影すると横に伸びた絵になってしまいます。あらかじめ用意する映像作品であれば、この投影の逆算を事前に行えるのですが、私たちの作るリアルタイムCGのコンテンツでは、この計算もリアルタイムで行う必要がありました。

今回はプログラムに加えて、ペーパークラフトも設計(?)したので、簡単に紹介させていただきます。もちろん、A440では初めての試みだったので、「まず紙で作ってみよう」と、形をフリーハンドで作り、その上から直接、ペンで意匠を描き込んでいきました。そのあと、どうやってデータ化するかを迷った末、作ったペーパークラフトを分解して直接モニターに貼り付け、デジタルデータにトレースする、という方法で作成しました。

まとめ

smart Throwでは、車両の3Dモデル、プロダクト写真、フォント以外の全ての要素をA440で担当させていただきましたが、逆に不安になるくらい、大きなトラブルもなく最後まで制作ができました。施策のシステム自体は比較的シンプルなものですが、クライアント様も含め、実際に触っていただいた皆さまからは「楽しい」「かわいい」など、高評価をいただくことができました。

今後もA440ならではの「感触」にこだわったコンテンツを発信していきたいと思います。

(Yuichi NISHIZAWA)