3Dカード

事業概要

婦人画報2016年4月号の「世界でひとつだけのギフトBest50」コーナーで、「ひとてま」かけた新しいギフトカードとして、ARを使った「3Dカード」を提案いたしました。
手書きの書状にスマートフォンをかざすと、日本舞踊家の藤間蘭翔さんが、書状の上で舞を披露される様子がAR表示されます。

アプリケーション紹介

アプリケーション開発のポイント

日本舞踊という繊細な動作と着物の動きを、どのようにARで実現するか、がポイントでした。

今回は、全身の3Dスキャンモデルとモーションキャプチャで日本舞踊の所作を、服のシミュレーションで着物の動きを再現する手法を取りました。藤間蘭翔さんを3Dスキャンスタジオavattaで3Dスキャンした後、Perception Neuronというモーションキャプチャシステムを付けて日本舞踊を踊って頂きました。Perception Neuronは、持ち運びできることに加え、指の先までキャプチャできるので、今回のような用途に向いています。着物のCG制作と動きのシミュレーション用に、舞踊の際に着用されていた着物の採寸と、柄の写真も撮影しています。

MIYAKE ISSEY展向け「立動アプリ」同様、藤間蘭翔さんの3Dスキャンモデルとモーションデータに、着物のパターン(型紙)から作成したCGの着物を着せ、着物の動きをシミュレーションします。洋服に特化しているCGソフトにとっては、当然和服も想定外ですので、「立動アプリ」同様、様々な試行錯誤が必要でした。1枚仕立ての「着物風」の服は簡単に作れるものの、半襟、襦袢、帯、帯締めなど、何枚も重ねることによって華やかさや重厚感を出す着物を作るのは大変で、一部、CGならではの作り方をすることで、解決しています。 さらに、静止状態ではうまく表現ができても、踊るとはだけてきてしまうという問題もあり、素材設定や重ね方などの微調整を繰り返し、リアルな動きに近づけました。

まとめ

藤間蘭翔さん直筆の案内状にスマートフォンをかざすと、ご本人が登場し舞いを披露してくれる、という良い意味でとてもギャップのあるプロジェクトで、藤間蘭翔さんご本人様からも、ご好評いただきました。

A440のAR技術を一般のお客様方に知っていただき、少しでも身近に感じて頂けるようなプロジェクトでした。

(Atsuko KAMIOKA)