Felix House / Felix Door

2015年5月

事業概要

Felix House/Felix Doorは、ネスレが海外展開しているキャットフード「Felix」の日本展開に合わせたPRイベント向けの、PC/スマートフォンARアプリケーションです。Felix Houseは、70インチモニタ越しにAR表示された「Felix」と一緒に遊ぶことができます。Felixは、体験者の行動に合わせて、様々なアドリブ表現をしたり、自分の意思表示をします。Felix Doorは、アプリを起動してイベント会場で配布されたキャットドアがあしらわれたマーカーにかざすと、ドアからFelixが出現し、ARで表示されます。

アプリケーション紹介

トップの写真は、新宿アルタ前に設置された、Felix Houseのセットです。TVCMの雰囲気を踏襲しています。
部屋の中では、Felixとお客様がコミュニケーションを取れます。
Felixが自分で段ボールを落としました!仮想世界のFelixが現実の段ボールを動かす仕組みを入れています。(右)

体験の最後に、Felixと一緒に記念撮影。撮影した写真は、公式Facebookからダウンロードできました。

ブースを体験していただいた後には、「キャットドア」を模したARマーカーを配布。

ストアから同時に配信した「Felix Door」アプリで読み込むと、ご自宅にFelixが現れます。ユーザは、工夫を凝らした写真を撮影、シェアすることができます。

アプリケーション開発のポイント

Felix施策には、3つの重要なポイントがあります。


まず、今回のPR施策の大きな課題として、「Felix」というほとんどの方が初めて触れるであろうキャラクターを、どのように見て知って、体験していただくか。内容一つ一つも大切ですが、全体での連携が必要になってきます。幸いTVCMの放送予定がイベント予定日よりも早かったことから、「Felix = TVCMのイメージ」を基に、イベントの什器デザイン、アプリの仕様、と進めていきました。

イベントでは、スマホアプリでは実現できない特別な体験を提供する必要があります。そこで、今回は、2つのチャレンジをしています。
(1)AR側のFelixが現実世界に影響を与えるARでは、インタラクションやフィードバックが重要とされます。今回は、「Felixは賢く、何としてもFoodにありつきたい」という設定がありましたので、Felixは自分でFoodが入った段ボールを、動かすことができるようにしました。実際は、段ボールそのものやその周りに、ハードウェアでギミックを組んで、外部から制御できるようにしてあります。
(2)Felixとの触れ合いはコミュニケーションを目指すFelixは賢く、主体的な行動によって、飼い主に自分の意図を提示します。いわゆるインタラクションは「受け身」が多い印象があり、これでは「賢さ」を表現しきれないのでは、と議論になりました。どのように解決したかは、ここでは伏せますが、A440チームの知見を活かすことにより、どのようなお客様がいらしても、毎回違う体験を提供できるシステムを構築することができました。

ARで表示されたFelixという架空のネコが、家の中に突然出現したら違和感がとても大きいはず。少しでも現実感を出すために、モバイルアプリでは、マーカーのデザインと出現方法に工夫を凝らしました。猫が室内に入ってくる扉「キャットドア」を模したイラストをマーカーに配置し、あえて、マーカー自体を壁に立てかけて使っていただくことで、壁にある扉からFelixが出てくる、という演出を加えました。登場後は、アプリ上で写真が撮れるようにしてあるので、煩わしい操作なく、SNSシェアまでたどり着けるように作ってあります。

まとめ

実は3D化が世界初だったFelix。今回ご紹介できなかったお話もたくさんあります。色々な挑戦がありましたが、イベント・アプリをご体験いただいた皆様、クライアント様にもお喜びいただけたとのことでしたので、A440の歴史に刻まれる施策となりました。

(Tsuyoshi NOMURA)